宝石の豆知識【オパール編】

こんにちは、theou（ザオウ）バロー高山店Hです。今回は宝石の豆知識を紹介致します。今回は10月の誕生石の1つとしても有名な【オパール編】です。

・オパールの主成分は身近にある！：オパールの主成分は二酸化ケイ素と水です。実は二酸化ケイ素は人工的な物を含めれば、身近な物に使用されているのをご存じでしょうか？二酸化ケイ素の別名は『シリカ』と呼ばれ、湿気に弱い食品の保管や洋服・バッグのカビ防止に使用される乾燥剤の主成分は『シリカゲル』です。つまり乾燥剤とオパールは成分だけ見れば、似ている物になる訳です。勿論、細かな成分や状態は違うので全く同じという訳ではありません。

・化石が宝石に！？『オパール化』とは：オパール産出のほとんどはオーストラリアで、オーストラリアは恐竜やアンモナイト等の化石採掘でも有名な国です。そんな国だからこそなのか、とんでもない化石が掘り出されることも。それは化石の一部がオパールのような状態になっている物です。特に約30年前に出土したプリオサウルスのオパール化した化石『エリック』は、当時世界中の富豪が買取ろうとすることにオーストラリア国民が反対して国を挙げて寄付を募って買取った、という話があります。何故化石がオパール化するのかというと、いくつか理由があります。1つは『化石になる時にケイ素と結合した』から。何だかありきたりに思えるかもしれませんが、実際には偶然の産物レベルで低い確率の話になります。他には『地層の中に閉じ込められた生物の組織が化石にならずに消滅した後、その隙間にケイ素が流れ込んでオパール化した』というケースもあるそうです。ちなみに、『オパール化した化石』の代表として挙げられる『アンモライト』は実際はオパールより真珠の成分に近い物が多いため、表現としては正しくないそうです。

・オパールの価値の基準：まず、オパールは他の宝石なら重要視される『カラット』の重要度が若干低いとのことです。何故かというと、オパールには『ボルダー（岩や塊）』に張り付いた様に形成され、そのボルダーごと研磨した『ボルダーオパール』という物があるから。カラットは重さの単位なので、カラットを重くしたければ母岩を多く残すという手段でカラットを稼げてしまうのです。その為、オパールはカラットと同時にオパール面の大きさとオパールの層の厚さが重要になるようです。質に関しては、他の宝石同様に内包物の少なさと地色の透明感と鮮やかさも評価基準になりますが、『遊色効果がはっきりしている』という独自の基準もあります。特に游色効果で赤色が多く入る物は最高級とされています。

営業時間　10：00　～　20：00

日曜日は　9：30　～　20：00

岐阜県高山市岡本町3-18-2　バロー高山ショッピングセンター2階

℡：0577-35-7455