お酒の豆知識【ウイスキーの産地編】

こんにちは、theou（ザオウ）バロー高山店Hです。今回は前記事で書いた【ウイスキーの産地】について紹介致します。

全世界に多く出回っているウイスキーですが生産している地域はワインやブランデー程多い訳ではないようで、特に5つの産地が有名とされています。その有名な5つの産地はスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本・・・何とウイスキーの本場2国と広大な農地を有するアメリカ・カナダに次いで日本が挙げられるというすごい事実です（一方で「日本のメーカーの主張だけで、他国は5大産地の概念自体無いだろう」という意見も・・・真相はどうなのやら）。では、この5つの産地のそれぞれのウイスキーの特徴を紹介致します。

・スコットランド：言わずと知れたウイスキー産業の代表。『シングルモルト』と『グレーンモルト』の2種類があります。麦芽を乾燥させる時に使うピート（泥炭）の匂いが強く、スモーキーな香りが特徴です。銘柄や地域で香りの強さはバラバラですが、どのウイスキーも厳しい基準をクリアした物だけ『スコッチウイスキー』と呼ばれます。前述通り匂いが強いので、好き嫌いが分かれやすいかもしれません。

・アイルランド：ウイスキー産業の文献が残っている中で最古と言われています。こちらはピートを使わず蒸留の回数を多くすることで無駄な匂いを抑え、シェリー樽で熟成させる等、穀物の香りが強い物が多く、初心者が飲みやすいウイスキーとして有名です。

・アメリカ：上記2つのウイスキーの主な原料が麦芽系統の穀物に対して、アメリカはトウモロコシが主な原料の『バーボン』と『テネシー』が主流です。元々定義としてはバーボンとテネシーは作られた地域以外はほぼ同じなのですが、テネシーは熟成前にサトウカエデ（メープルシロップの素が出る木）の炭で濾過するので、テネシー→バーボンが成立してもバーボン→テネシーではないというややこしいことに。味や香りの特徴としては、オーク樽の匂いが強く、特にテネシーはスッキリした味になります。また、生産地の寒暖が激しいからか熟成が早いのも特徴です。

・カナダ：こちらのウイスキーは主な原料はライ麦。アイルランド同様飲みやすい、ウイスキー初心者に向いているといわれています。他の食材との相性が良く、日本の料理ともよく合うとか。その調和性から、ウイスキーベースでカクテルを作る時はカナダ産を使用する傾向があるそうです。

・日本：記憶にも新しい某朝ドラマの話の通り、あの2つの会社が試行錯誤を繰り返して作り上げたウイスキーが諸外国でも評価を上げています。ウイスキー作りを学んだ国がスコットランドだったこともあって、日本のウイスキーはスコッチに近いと言われていますが、日本人の好みに合わせてスモーキーフレーバーは抑え気味にしてあり、そこから多種多様な味わいのウイスキーが作られています。