【鑑定書の見方＋ダイヤの豆知識part2】ダイヤも高価買取！theouバロー高山店

こんにちは、theouバロー高山店です。

以前、【鑑定書と鑑別書の違いについて】というタイトルでそれぞれの違いについてお話しさせていただいたことがありました。

では、『そもそも鑑定書には何が書いてあるの？』と思われる方もみえるだろうということで、今回は鑑定書の中身についてお話しします！

こちらが鑑定書の内容です（なお、こちらはコピーなので本物はカラーのものがほとんどです）。

まず、目に入ってくるのは左上にあるルース（石のみ）の写真かと思われます。『この鑑定書が証明しているのはこのダイヤである』と確認することが出来るということです。

その横に書いてある3列の内、一番上に書いてあるのが「カラット」です。この「カラット」というのは「石の大きさ」を表す単位と勘違いされがちですが、正確には「重さ」の単位なんですよ。確かに石が大きければその分重いので、あながち間違いではないのですけどね。

2列目に書いてあるのが「カットの形状」です。『証明しているダイヤはこんな形をしています』という説明です。こちらは上から見ると丸に見えるカットをしているので「ラウンドブリリアントカット」という名前が付いています。これが一般的な宝石のカットです。

丸以外のカットのことは「ファンシーカット」と言いますが、種類に関しては後日の機会にお話しします。

3列目が「石のサイズ」です。上から見た時の縦横の直径とダイヤの厚みを示しています。表記順に書くと「縦‐横×厚み」になります。

その下にある「カット（プロポーション）」とは『ダイヤの形がいかに整っているか』を示すものです。『指定されたカットの中でもどれだけ理想に近く仕上げられているか』が書かれていますが、専門用語が多くて分かりにくいということとダイヤ買取の際に直接の影響が無いので、今回は割愛させていただきます。

そして右半分に示された3種の等級。こちらがダイヤ買取において重要になってくるものになります。

1列目が「色の等級」です。「D」を頂点に、『アルファベット順に進んでいくと黄色に近づいていく』ことを示しています。「Z」を越えると完全な色つきということで「ファンシーカラーダイヤモンド」というカテゴリーになります。

2列目が「透明度の等級」です。こちらは「FL」「IL」を頂点に『ダイヤの中に内包物が増えていく』ことを示しています。ちなみに画像の鑑定書にある「VVS2」は『10倍の拡大鏡でも内包物がほとんど見えない』という意味があります。

3列目が「カットの等級」です。これは『ダイヤの持ち味である輝きを最大限に生かしたカットが施されているか』ということになります。

当店では鑑定書付きのダイヤの場合、この三種の等級と前述したカラットを合わせて見ることによって、ダイヤの金額を計算させていただいています。

ラウンドブリリアントカットの相場を基準にお買取を行っていますが、ファンシーカットも同様の方法でお買取をいたします（ただし買取金額は同グレードのラウンドよりも落ちてしまいます）。

～ダイヤの豆知識part2～

鑑定書の「カットの等級」の中に「POOR（プアー）」という等級がありますが、『ダイヤの輝きが全く生かせない、むしろ妨げになっているカット』という意味があります。

『鑑定書まで作るくらいなら、もっと上手い人がカットすればいいのに』と思われる方もみえるかもしれませんが、実は「POOR」という等級があるのは下手な人がカットしたからという理由ではないのです。

理由として挙げられるものの１つが『ダイヤの大きさを保持する為』。原石から磨いていく時に、綺麗に輝くようにカットをするとその分小さくなってしまいます。

元々の原石が小さい状態でそれを行ってしまうと鑑定書も作れない小さなメレダイヤになってしまい、勿体無いことになりますよね。その為、『多少雑でも、鑑定書が作れる価値がある大きさは確保する』という意味合いで「POOR」が使われているそうです。

他にも様々な理由はあるのですが、要約すれば『POORもダイヤの価値を守るために設けられている等級である』ということです。

ｔｈｅｏｕバロー高山店

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