宝石の豆知識【ルビー・サファイア編】

こんにちは、theou（ザオウ）バロー高山店Hです。今回も宝石の豆知識を紹介致します。今回は【ルビー・サファイア編】です。

・ルビーとサファイアの違い：このブログでも何回か書かせていただきましたが、ルビーもサファイアも元々は『コランダム』という鉱石なのですが、その中でも赤色のコランダムのみがルビーと呼ばれ、その他の色のコランダムがサファイアと呼ばれています。それ故、ルビーの産出量とサファイアの産出量を比べるとおよそ40倍、サファイアの方が多く産出されている計算になるそうです。

・ルビーとピンクサファイアとパープルサファイア：上記と関わる話になります。鑑定でルビーとサファイアを分ける時、青や黄色や透明といったはっきりと色の傾向が違う物であれば分けることが容易なのですが、赤の要素を含むピンクサファイアとパープルサファイアはそれが難しい場合があります。勿論はっきりとピンクや紫や青紫と分かる物も多くありますが、それが赤要素の強いピンクや紫や赤紫だった場合はパッと見の判断が難しくなります。この場合の基準はどうなるかというと・・・実は未だに曖昧な部分も多いのが現状です。それぞれの国や機関によってルビーとピンクorパープルサファイアの基準がずれていることもあるので、「ルビーと表記されていて買ってみて他機関で鑑定に出したらピンクサファイアだった」という『ルビー落ち』という話も多くあるそうです。

・幻の宝石『パパラチアサファイア』：全体量でいえばそれなりの産出量があるサファイアですが、それぞれの色で見ていくと『幻の宝石』とまで言われる珍しい色のサファイアがあります。それが『パパラチアサファイア』です。スリランカで採れるサファイアで、現地語で『蓮の花（蕾）』という意味があるそうです。その色はオレンジとピンクの中間という不思議かつ美しい色なのですが、産出量自体がとても少なく、その色も多くの場合は熱処理等で鮮やかにしていたりするので、天然で鮮やかな物は本当に稀だそうです。

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