お酒の豆知識【ワイン編】

こんにちは、theou（ザオウ）バロー高山店Hです。今回もお酒についての豆知識を紹介致します。今回は【ワイン編】です。

・赤ワインの甘口は希少品！？：ワインを選ぶ基準の1つに『甘口・辛口』というものがありますが、実はその表記があるのは白ワインとロゼワインのみで、赤ワインにはほとんどその表記はありません。何故かというと世界に出荷されている赤ワインのほとんどが『辛口』だからです。「赤ワインは肉料理・味の濃い物と合う」という話が昔からあるように、赤ワインを飲むのは食事の中でもメインディッシュのような味の濃いしっかりした料理を食べる時がほとんどで、食事の味を邪魔しない味でないといけないのです。確かに肉汁滴るステーキを食べながら甘いワイン・・・というのは確かに食が進まなそうです。甘口・辛口表記の代わりに赤ワインにあるのが『○○ボディ』というもの。『ライト/ミディアム/フル』の順番に『軽口/中口/重口』とされていて、この中で強いて甘口というなら、渋みの少ないライトボディが飲みやすいという意味で該当します。ただ、『ほとんど』という表記通り、甘口の赤ワインが無い訳ではありません。

・あのお酒、実はワインの仲間なのです：お酒を飲まない方でも聞いたことのあるのお酒はいくつかあると思います。例えばアメリカウイスキーの代表・『バーボン』や、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワイン・『シャンパン』等々。その中で『シェリー』という名前も聞いたことがある方も多いのではないでしょうか？色は透明感のある褐色で、宝石に詳しい方であれば「最高級のトパーズはシェリーの色」という話を知っているかと思います。実はこのシェリーというお酒、製法は若干違うものの、大元のお酒はワイン・・・それも白ワインだということをご存じでしょうか？見た目も味も度数もまるで別物なのにワインと言われてもピンと来ないかもしれませんが、事実なのです！シェリーはスペインのアンダルシア地方で作られた『ポートワイン（酒精強化ワイン）』というワインの一種で、意図的にワインに度数の高いブランデーを入れて、それを樽に入れて熟成させて作ります。あの色は熟成の過程で付いた色という訳です。何故シェリーが出来たのかというと、誕生当時は保存技術が未発達で、長い船旅の間にせっかくのワインが長期熟成に耐えられなかったりお酢になったりして楽しめなくなってしまうこともあった為、アルコール度数を上げて保存がきくようにしたことが始まりなのだそうです。