骨董品の豆知識【戦国武将と骨董品編その2】

こんにちは、theou（ザオウ）バロー高山店Hです。今回も骨董品の豆知識について紹介致します。今回は前回と同じく【戦国武将と骨董品編】です。

・そんな理由で！？骨董品が壊れた様々な理由：『形あるものいつか壊れる』とはよく言われますが、壊れたり破れたり燃えたり等、骨董品は様々な形でその価値を失くしたりもしくはその物自体が無くなったりした物もあります。その裏には致し方ない理由から「どうしてそうなった」と言いたくなるような理由まで、たくさんの逸話やエピソードが関わっています。戦国武将と関わった骨董品はどのような末路を迎えているのでしょうか。

致し方ない理由で失われた骨董品の代表は槍の『御手杵』です。これは『天下三名槍』と呼ばれ、全長2メートルを越す大きな槍です。結城春朝から始まり、松平家に受け継がれて昭和初期まで現存していたそうですが、昭和20年に所蔵庫が空襲で燃やされ他の骨董品諸共燃えてしまったそうです。実はその当時の当主が「地中に埋めて保管しろ」と家人に言ったところ、「家宝にそんな扱いは出来ない」と言う事を聞かなかったという話があるそうです。

一方「どうしてそうなった」という理由の骨董品のエピソードに関わってくるのは、『独眼竜』で知られる伊達政宗です。政宗は当時骨董品にハマっていて、ある茶碗を大事にしていたそうです。ある日もその茶碗を手に取り眺めていました。そこに家臣がやってきて声をかけたところ、政宗はびっくりして茶碗を落としてしまいます。政宗は慌てて確認すると幸い茶碗は割れなかったのですが、政宗は「茶碗のくせに自分を慌てさせるとは！」と怒って、その茶碗を割ってしまったというのです。大事にしていたという割に随分と理不尽な理由です・・・

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